【国際】イスラエル首相「パレスチナ人がヒトラーにユダヤ人虐殺を進言」主張で物議
◆イスラエル首相、「パレスチナ人がユダヤ人虐殺進言」主張で物議
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が、パレスチナ人指導者が
ナチス・ドイツの独裁者アドルフ・ヒトラーにホロコースト(ユダヤ人大虐殺)を
進言したと示唆し、誤った歴史認識だとして広く物議を醸している。
ネタニヤフ首相は20日の世界シオニスト会議で行った演説で、
ヒトラーが1941年にエルサレム大ムフティー(イスラム教指導者)、
ハッジ・アミン・フサイニ師と面会するまでは、
ユダヤ人根絶を計画していなかったと示唆した。
「ヒトラーは当時、ユダヤ人を根絶するのではなく、追放したがっていた」
「フサイニ師がヒトラーと面会し、
『ユダヤ人を追放したら、ここにやって来る』と伝えた。
『では彼らをどうしたらいいのか』と聞かれると、『焼け』と答えた」
この発言は広く批判を呼び、パレスチナ人指導者やイスラエル野党が、
ネタニヤフ首相は歴史を歪曲していると非難。
歴史家らも事実と相反する内容だと指摘し、
ネット上では同首相をあざける声が相次いだ。
ネタニヤフ首相は21日、自分の発言がヒトラーを免罪するものだという非難は
「馬鹿げている」と述べたが、ナチスに同調していたフサイニ師が影響を及ぼした
との主張は固守した。
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