では女性はどうか。
話は戻って『何故”喘ぎ”は必要なのか』。
その答えがここにあるのかな…と。
男性とは違うけど女性にもスケベな気持ちはあって、そのエロ心を満たすためにこういった表現は必要なのではないか、と。
そう考えると納得できるし、役者としてはリアルに聞こえるよう努力をしようというモチベーションが上がります。
少なくとも僕は、でありすべての役者がそう考えているという話でもありませんが。
つまり『BLはAV』という表現は、エロ心を満たすツールであるという”ニーズとしての解釈”でした。
使用目的とか表現とかそういうことではありません。こう書けば…伝わってましたかね?
そして「仕事舐めんな」の方ですが。
一部で「そんな考えの人に好きな原作に出てもらいたくない」というご意見がありました…
ここが一番真意が伝わってないな、と感じた部分です。
先述の通り僕はBLという表現は肯定的に受け止めています。
役を演じる、という点において、アニメだろうと外画だろうとBLだろうとそこに向かう考え方は何一つ変わりません。
「どんな人物なのか」「どんな性格なのか」「生い立ちは?」「環境は?」人間を形成する様々な要因が積み重なって一人の人間が出来上がります。
”男性を好き”というのも、キャラクターを形成する上で重要な要素の一つであり、恋や愛というのは人間が心揺さぶられるとても大きな要因。
非常に大切な情報です。
原作があるモノに関しては、原作のイメージを崩すことがないようすごく読み込みますし、
現場で収録しながら合わせてみて「ん?」と思うことがあればすぐに原作を開いて確認するようにもしてます。
僕らが声を入れる前から原作でキャラクターは生きてて、それがすべての設計図であることはわかってるので、全力でイメージに寄り添うように。
『だから大丈夫!』というわけではないですけど、「仕事を舐めてる」というイメージを持たれていると
これまで僕が演じた作品までそういうイメージを持たれてしまう可能性があると思いまして、書かせていただきました。