■パックバックレ事件
2004年1月20日、フジ系ドラマ「プライド」のアイスホッケーシーンの撮影の合間に、
観客役エキストラとして参加していたファンたちへの「ファンサービス」として
蛸が観客席にホッケーのパックを何個もスティックで打ち込む。
（「ゆるいスピードだった」との話もあるが、人に向けてパックを打つなど
絶 対 に やってはいけない行為。）
パックを受け止めようとした観客の女性の一人の顔にパックが直撃。
女性は口から流血し、スタッフにつきそわれ病院へ。
蛸は「うなだれたり、溜め息をついたり、スティックで壁をたたいたり、
リンクに大の字になって寝ころんだり」（この辺は現場にいたヲタのレポでも確認。
ヲタはひたすらそういう蛸が気の毒と）ショックを観客の前であらわにしていたが、
リンクから出て女性の安否を直接確認に行ったりはしなかった。
後の公式発表によると女性は「口唇裂傷・歯冠破折」との診断。しかしこの「事故」に
関しての報告はフジテレビからもジャニーズ事務所からも一切なかった。
エキストラ参加のたびに詳しいレポを書くファン達も、この件に関しては
口裏を合わせたようにほとんど報告することはなかった。
しかし噂は抑えられなかったのか、1月28日付日刊ゲンダイがこの件を記事に。
これに他紙も追随。（しかし当初TVではこの件はほとんど報道されず）
これに対しフジテレビは「公表が遅れたのは女性のプライバシーに配慮したから。
木村さんの会見もドラマ中のお詫びテロップも予定なし」との対応。
報道が本格化した1月29日、蛸は妻と二人の子供とともに表参道のルイ・ヴィトンでの
買い物を目撃され、後に女性誌に記事にされる。
週刊誌や女性誌にも事件の記事が出る一方、「女性セブン」（ジャニに好意的）では
蛸が「女性に会って手を握って謝罪した」という記事を出す。
「プライド」の公式掲示板では、「拓哉くんがかわいそう」「がんばって」などのほか、
被害者女性を責める心無い書き込みも見られた。
この間フジもジャニーズ事務所もずっと沈黙していたが、2月9日、ついにフジより公式声明。
事故経過の説明と、女性に対してはフジが対応していること、そして蛸の「けがをされた方、
およびそのご家族の方々に多大なるご迷惑をおかけしたことをおわびいたします。
一日も早い回復をお祈り申し上げます」（全文）というメッセージが発表された。
あわせて、蛸が事件当日被害者に手紙で謝罪、その後電話で謝罪したことが公表され、
直接面会しての謝罪はガセと判明。
なお、蛸は自分のラジオ番組でこの事件について触れることは一切なかったが、
事件後「ばっくれないのが自分のプライド」と語っている。これは「プライド」開始に
当たっての番宣でも蛸がよく語っていた「名セリフ」であった。