クレディS、ウェルス部門の預かり資産の約2割失う公算-シティ
クレディ・スイス・グループはUBSグループによる買収の後、ウェルスマネジメント
事業で預かり資産の約2割に相当する1100億スイス・フラン(約16兆4500億円)を
失うことになると、シティグループのアナリストが予測している。
両行の企業文化の相違が資金流出につながったり、競合他社がバンカーを顧客
ごと引き抜いたりという最悪のシナリオでは、流出資産は全体の約3分の1の
1620億フランに上る可能性もあると、ニコラス・ハーマン氏らアナリストが18日の
リポートで試算した。
同リポートは、UBSによる買収で生じた不確実性が「競合他社にとっては
アドバイザーと顧客を奪う機会になり得る」と指摘。資産流出により統合後銀行の
年間収入54億ドル(約7250億円)が失われるとの見積もりも示した。