不屈の男に、女神ほほ笑む=葛西、完成された空中姿勢〔五輪・スキージャンプ〕
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140216-00000024-jij-spo
2006年トリノ五輪当時は、空中で両腕をピタリと体に付けていた。その後、少しずつ腕を
広げていった。20代の頃から、葛西の強化に関わってきた北星学園大の佐々木敏教授は
「ヤジロベエのように、左右のバランスが取れた空中姿勢は、ジャンプ台の規模が大きい
ほど生きる」とうなる。9日のノーマルヒルは8位だったが、一回り大きな台で、五輪で
自身初となる個人のメダルにたどり着いた。
長く続けられる理由を問われると、「特にないんだけど…。あえて言えば、(五輪で)
6回も悔しい思いをしていることかな」。長野五輪ではけがに泣き、団体金メダルメンバー
になれなかった。膝や腰の故障にも苦しんだ。それでも、無念の思いを糧に、努力を
続けた41歳。ジャンプの女神が、ようやくほほ笑んだ。