中スポ グラ番記者 牧原広幸
「速さ」を追求する今季の風間グランパス。その徹底したこだわりは、練習のちょっとしたしぐさにも垣間見える。16日の居残りシュート練習、若手3人を見ていた森ヘッドコーチは、選手が蹴るボール一つ一つにペットボトルに入った
水をかけていた。
参加していたMF杉森が、説明してくれた。「試合のピッチは、ぬれています。渇いたボールは(トラップが)ちょっと
ずれても止まりますけど、ぬれているボールはより転がるので難しくなりますね」
気温の高い夏では、練習前に芝生にまいたスプリンクラーが渇くのはあっという間。より実戦に近いスピードでボール
を走らせ、その中で正確な技術を養うのが水をかける意図だという。妥協を許さない一球入魂の姿勢こそが、技術向上
につながっている。