アウティング 市に改善要望 名古屋
名古屋市が設置したホームレスの一時保護所で、
同意なく自らの戸籍上の性別を
入居者の男性に暴露(アウティング)されたとして、
性同一性障害の女性(37)が5日、
市役所で記者会見し、
市に対応の改善などを求めた。
女性は、
性別を男性に転換する治療を受けながら生活。
女性などによると、
生活保護を申請して一時保護所で生活中の9月20日、
男性が別の入居者に女性の性別を暴露した現場に遭遇した。
女性は施設側に対応を求めたが、
休日だったため、
対応が2日後になった。
市は
「配慮が不足していた」とし、
研修などを通じて改善するとしている。
女性は数年前、
体が女性であることを知った別の男性から
性暴力被害を受けたといい、
「被害の危険があった。
今後は早期に安全を確保してほしい」と訴えた。
(『読売新聞』愛知・名古屋市内版12月6日)