【国際】 「恐るべき人的被害をほとんど顧みていない」 原爆投下、正当化に疑問=英BBCの広島70年報道 [時事通信]
【ロンドン時事】英BBC放送は5日、広島への原爆投下70年に際し、生存者の証言などを詳しく報じた。
報道に当たった東京特派員は電子版の記事で、「戦争を終わらせるために必要だった」という米側の「消毒された物語」について、「恐るべき人的被害をほとんど顧みていない」と疑問を呈した。
同特派員は、こうした「物語」は便利だが「米国の指導者により自分たちの行為の正当化のため戦後作られたもので、彼らがやったことはどう見ても身の毛がよだつ」と論評。
原爆を投下したB29爆撃機「エノラ・ゲイ」の標的は、港湾施設や工業地帯ではなく、市の中心だったと指摘した。
また、ある生存者が訪米した際、米国人から「おめでとう。原爆投下を感謝しに来たんだね。原爆がなかったらあなた方はハラキリしないといけなかったね」と言われ、原爆投下を正義と確信する米側の視点とのギャップに驚いたという証言も紹介している。(2015/08/06-06:20)
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