【静岡】13年の富士山滑落、救助ヘリが55歳男性を落下させ、男性はその後死亡…遺族が市を相手に9000万円の損害賠償請求★5
富士山で2013年12月、滑落事故の救助活動中の静岡市消防局のヘリコプターから 京都市の男性(当時55歳)が落下し死亡した問題で、静岡市は8日、男性の遺族が市を相手取り、 約9000万円の損害賠償を求めて京都地裁に提訴したことを明らかにした。提訴は昨年12月1日付。
同市によると、遺族は訴状で「死亡したのは救助ミスが原因だった」と主張しているという。
男性は13年12月1日、男女4人のグループで登山中に富士山の御殿場ルート頂上付近で滑落した。
市のヘリが男性を救助中、男性の両脇の下を通していたつり上げ用具がすり抜け、約3メートル下に落下した。
翌日、静岡県警ヘリが男性を救助したが死亡が確認された。
市救助事故調査委は14年3月にまとめた報告書で、つり上げ用具がすり抜けた要因として 「男性が負傷の痛みで姿勢を変えようとした」など三つを挙げたが特定しなかった。
遺族は示談で市に賠償を求めたが、市は過失を否定したという。田辺信宏市長は 「提訴は遺憾。消防職員はできる限りのことをしたと認識している」とコメントした。