それではなぜ、トラックの運転手は危険な踏切側への右折を選択したかと
いうことだ。テレビによると踏切のところに電車会社の事務所があり、
トラックが狭い道路から踏切の道路に曲がるのに苦労しているところに
たまたま二人の電車の社員が目撃し、トラックの運転手がトラックが曲がれる
ように誘導して欲しいと頼んだようで、電車の社員はなかなか曲がらない
トラックが踏切で立ち往生している為、非常ボタンを押したとテレビでは言っていた。
トラックは踏切の反対側、左折を諦め、踏切側の右折を試みたが右折も
簡単には出来ず、右折中に踏切の遮断機が下りて、トラックの荷台に下りたので
電車の社員は遮断機をトラックの荷台が外そうとした。
トラックは結局踏切側に右折し、踏切内に入ったが前方には下りた遮断機が
あり、目撃者によるとトラックは踏切上で一時停止して、遮断機を壊してまで
踏切から出ようとしなかったと証言している。
結論としてはトラックは遮断機を壊さない為に踏切に立ち往生し、電車と
衝突し、トラックの運転手が死んだ訳だ。
問題としては運転手はなぜ危険な踏切内で一時停止をしたのか、なぜ、
遮断機を破壊して危険な踏切から脱出しなかったのか。
真実は分からないが、電車の社員二人と社員が非常ボタンを押したという
ことから、トラックの運転手は電車は踏切の手前で停止すると思ったのではないか。
その為に遮断機を壊してまで、踏切から脱出することはないと考えた。
それではなぜ、運転手は危険な踏切に留まり、電車に跳ねられ、運転手は
死ななければならなかったのか。
非常ボタンを押したと聞かされ、踏切に止まっていても電車は踏切の
手前で止まると誰かに聞かされたとすれば、遮断機を壊してまで、
踏切から脱出する必要はないと考えたとすれば、何となく、この事故も
納得できるのではないか。