あらゆる体面を重んじる皇室関係者には国家国民のくだらない問題を皇室と
いう特別な社会に受け入れるだけの精神的余裕とも言える寛容心はなく、
あるのは象徴天皇への忠誠であり、象徴天皇という存在を汚すような行為を
皇室の娘が行うことは出来ない。
世の中では皇室の娘の婚約者が400万円を返せばいいと言うがことは既に
遅く、400万円を返したところで問題が消える訳でもなく、問題を生じた時点で
結論は出てしまったと考えるべきで、民主主義の社会で生活する国民と
天皇という特殊な社会で生活する皇室の娘に民主主義の理屈は通用しないと
言うことだ。
よって、400万円を返す理由もなく。結婚も出来ない。民主主義の中の天皇と
いう特殊な存在が齎した悲劇であり、大きな矛盾が皇室の娘の淡い恋を
認められず、娘心は清くとも儚く散ってしまった。これは大伴家持の万葉集の歌に
加えてもいい皇室の悲劇ではないか。それは正に令和という時代に相応しい
出来事と言える。