固く鋭いアスファルトの路面は女子の膝を容赦なく傷付け素肌は裂け
その膝からは血が噴き出していたのではないだろうか。
なぜ、その選手はそこまでしなければならないのか。なぜ、駅伝の
管理者は止めようとしないのか、その選手の意志がたすきを渡すために
四つん這いでもいいから、次の選手にたすきを渡したいという強い意志が
そのような行動に走らせたとすれば、その選択はどうなのか。
結局、その選手の強い意志と強靭な肉体が傍観者である人々には想像も
吐かない行動に走らせたと言うことなのかもしれないが、やはりその姿は
哀れであり、若いスポーツ選手に求めてはならない行動ではないか。
傷つき、出血した状況の中で、不衛生な道路上を四つん這いで歩き通す
若い選手の意志を尊重し、レースを中止させなかった管理者の無責任さは
非常に遺憾であり、それは正に軍国主義者そのものと言える。選手の
意思は管理者の言い訳でしかなく、選手の体や将来の選手生命を考えれば
如何なる理由があろうとも転倒し、走れなくなった選手はその時点で失格に
すべきであり、そのような規則を作るべきだ。
戦場において、お国の為に死んでいく哀れな兵士を連想させるような姿は
スポーツではなく。若い女性が血を流してまでも自分の意志を貫こうとする
哀れな姿は軍国主義者を興奮させるだけで、正に不純そのものと言える。