..................... この日の被告人質問で、検察側は青柳被告を厳しく追及。「平等を旨とする憲法研究者でありながら、 なぜ不平等な漏洩をしたのか」と動機を尋ねられた青柳被告は「女性は元気で明るくて、 『こんな子が娘だったら』と思うようになった。昨年の試験で不合格になり泣いている姿を見て、 何とかしてやりたいと思った」と話した。
「今回はたまたま発覚したから良かったものの、不正をした受験者が司法試験に受かってしまい、 裁判官や検察官、弁護士になったら、どれほど大きい影響があるのか本当に理解しているのか」との質問には、 消え入りそうな声になり「おっしゃる通り、法の支配の原則が壊れてしまうと思います…」と答えた。
さらに「全てを失ったというが、犯行当時には発覚時のそうしたリスクを考えなかったのか」と尋ねられ、 「繰り返しになるが、娘のような気持ちになっており、真っすぐになってしまっていた。 リスクは考えられなかった」と弱々しく話した。
◇ 検察官に続いて裁判官も「娘のような気持ちだったと主張するが、娘として交際していたわけではないでしょう。 交際していなければ教えなかったのではないか」と質問。これに対し青柳被告は「交際相手というよりも、 娘のような気持ちだった。泣かれた際に、まるで自分の娘が泣いているように思った」と弁明した。