11イージスアショアの導入を中止したのはなぜか?
秋田、山口両県の自衛隊の施設に設置されたイージスアショアから発射された迎撃ミサイルの第一段ロケット(ブースター)が周辺の住民に被害を及ぼさないように、ブースターは、発射後、必ずその自衛隊の施設内に落下させてほしいという強いご要望を施設周辺の皆様からいただいており、それを実現すると歴代の防衛大臣が繰り返しお約束してきました。当初、ソフトウェアの開発でそれが実現できるといわれていましたが、実際には長い開発期間と高額なコストが必要だということがわかりました。安倍総理もそれは現実的ではないと判断され、イージスアショアの導入を中止することとしました。
12なぜ外務大臣時代の記者会見で「次の質問をどうぞ」を連発したのか?
あの記者会見の前に、複数の記者から、今日の会見で日露の交渉に関して質問しますと言われたので、交渉の内容はもちろん政府側の方針あるいは考え方も訊かれても答えられませんと申し上げていました。記者からは、それでも社の方針で会見で訊くように言われているので、答えられないのはわかっているけれど訊くだけ訊きますという話がありました。そして、実際に会見で日露に関する質問が出ましたが、お互い答えられないということをわかっていて訊いているという前提だったので「次の質問をどうぞ」と答えました。記者もそのことはわかっていましたが、動画であの場面を見た方は当惑されたと思います。動画を見る方のことも考えて、もう少し丁寧に、「日露交渉についてはお答えできません」と申し上げるべきでした。
13防衛大臣の時に、日本に飛来した気球のことを会見で聞かれて「気球に聞いて下さい」と答弁したのはなぜか?
当時、エスパー国防長官との間で、第三国のスパイ行為について話題に上っており、長官から「UFOが宇宙人のものならば心配ないが...」というような発言もありました。この気球に関しては、自衛隊の情報処理能力の手の内を見せないために、答弁書では「お答えは差し控える」となっていましたので、ジョークで「気球に聞いてください」と答えました。