ところが最近の上智大学を見てみると、文学部新聞学科に在籍中、政治好きとして数多くの番組に出演していた春香クリスティーン(26)も、結局は単位が取れず、一昨年(16年)に除籍となっている――圭人クンは行くべき大学を間違えたのではないか。
代返なんて昔の話
キャンパスナビネットワークを運営する大学通信の安田賢一常務が解説する。
「時代が違いますよ。いまは上智だけでなく、大学は出欠に厳しくなっています。文部科学省は、少子化により誰でも大学に入れる“大学全入”となってから、学生の質の低下を懸念して安易に卒業させない教育をするよう大学に求めたのです。いくら期末試験でいい点数をとっても、出席数が足らなければ単位は与えないとか、誰でも“優”がもらえる授業はやめるというもの。かつての日本の大学は、入るのは難しいが卒業は簡単、といわれていましたが、それを許さないというわけです。大学側も出欠の確認にはGPSのついたiPhoneで教室にいるかどうか確認できるシステムを取り入れたり、駅の改札を通るようにSuicaで出欠をとる学校もあります。授業を休むには証明書が必要なところもある。そうなれば欠席の理由が『芸能活動のため』とは言えないでしょうね」
辛いのは学生ばかりではないというのは、とある大学教授である。
「半期に15回以上の授業を行わなければなりませんし、休講にしてしまったら、休日をつぶして補講を入れなければならない。だから学生だって休講を喜びません。それに最近の学生は、素直に授業に出るんですよね。『お前ら、それでも大学生か』と言いたくもなりますが、ここ10年ほど厳しくなってきた様に思います。大学での教育成果は、文科省に報告、チェックされて、上手くいっていなければ助成金が減らされるわけです。私立大学だって、いまや助成金なしではやっていけないのですから、従わざるを得ませんよ」
中退は「すべてはぼくの力不足です」と圭人は反省しているが、仮に早稲田や慶應に入ったとしても、それなりに真面目に通わなければ、卒業はできないということらしい。
その圭人と入れ替わるように、この4月より上智大学国際教養学部へ通っているのが、Sexy Zoneのマリウス葉(18)。ドイツ人の父と日本人の母の下、ドイツのハイデンベルクに生まれた、日本語、ドイツ語、英語に堪能なトライリンガルで、昨年は米ハーバード大学で行われた世界各国の高校生28人によるサミットにも参加したとか。英語の授業に困ることはなないだろう。
さて、彼は無事卒業できるか――。