JAXA廣瀬史子さん(35)「金星の軌道計算に手書き計算で2年かけた」まーんwww
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数万とおりの計算から最適軌道発見
「あかつき」が目指す金星を回る軌道は、JAXAの女性研究者が数万とおりの計算の中から、観測に必要な条件を満たす最適な軌道として見つけたものです。5年前に失敗した「あかつき」が再び目指すことができる軌道を探すうえでは、観測に必要な「3つの条件」を満たす必要がありました。
1つ目は「十分な観測を行うため800日程度、金星の周りを回れること」、
2つ目は「金星を回る間、連続して日陰に入る時間を90分以内にすること」で、太陽光で充電するバッテリーが日陰では90分までしかもたないためです。
3つ目は「熱を逃がす放熱材の部分に太陽の光が当たらないよう姿勢を保つこと」です。
軌道の計算にあたったJAXAの主任研究員、廣瀬史子さん(35)は、数値や条件を変えながら2年半をかけて、毎日計算を繰り返しました。そして、数万とおりの計算を経て、3つの条件を満たした観測に最適な軌道にたどり着いたということです。
「あかつき」の責任者は、廣瀬さんによる軌道の発見がなかったら「あかつき」の再挑戦はなかったかもしれないとしています。