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> さらに恐ろしいのは、この病気の原因が分からないこと。一酸化炭素中毒から集団ヒステリーまでさまざまな説が飛び交っているが、
> 現地で調査活動に当たるトムスク科学技術大学(ロシア)のレオニド・リクバノフ教授は、村の近くにあるソ連時代のウラン鉱山が原因ではないかと考えている。
> リクバノフによれば、20年以上前に閉鎖されたこの鉱山から放射性を帯びたラドンガスが放出されているという。
> 「ラドンガスが麻酔薬のような働きをしている可能性がある。現在、鉱山の地下空間は水に漬かっており、ガスが地上に押し出されている」と、彼は言う。
> 実際、患者の症状は放射線被曝による慢性疲労症候群の場合とよく似ている。現時点では推測の域を出ないが、
> もしこの説が正しければ、この地域の眠り病発症者は今後も増え続ける可能性が高い。