思想警察
思想警察とは、特別高等警察（とくべつこうとうけいさつ、略称特高）とも呼ばれ、「危険な」政治団体やイデオロギーを捜査し、処罰するために設置された警察組織である。1910年、明治天皇暗殺謀議事件が発生し、今後同様の事態が起こらないようにするため、1911年に思想警察が結成された。当初、特高は共産主義者、無政府主義者、社会主義者、フェミニストを対象としていたが、1925年に組織を大幅に強化する法律が制定され、日本人が密集する地域（ロンドン、ベルリン、上海など）での海外での活動が可能になった。設立から25年間で、組織は6万人近くを逮捕し、そのうち5000人が裁判にかけられ、その半数が死刑判決を受けた。椎名麟三や共産主義者と関係のある他の日本人作家も逮捕された一人であり、何度も逮捕された者もいる。思想警察は1945年にアメリカ占領当局の命令によって解散した。
https://japan_literature.en-academic.com/422/THOUGHT_POLICE