2021年の夏、5人の中国人研究者からなるチームが、1933年に中国北東部で発掘された
風変わりな頭骨は未知の古人類のものと主張し、論争を巻き起こした。彼らはこの古人類に、
頭骨が発見された黒竜江省の竜江(Long Jiang)県にちなんで「ホモ・ロンギ(Homo Longi)」と命名し、
「竜人(Dragon Man)」という愛称で呼んだ。そしてこのたび、2025年6月18日付けの学術誌
「サイエンス」と同日付けの「セル」に、竜人はデニソワ人である可能性が高いと結論づける論文が発表された。
デニソワ人は幅が広くて縦に短い顔をしており、突出した眉弓(びきゅう、目の上の骨の隆起部)などの
原始的な特徴と、繊細な頬骨や比較的平らな下顔面などの現代的な特徴をあわせ持っている。
頭骨の大きさから、体も非常に大きく、おそらく中国東北部の厳しい冬から身を守るのに役立ったと考えられている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8c4a90881c2a2f8debbf9bf760e825ab042030d3