トラックやバスに大型広告を表示して都市部を走る広告宣伝車(アドトラック)について、福岡市が実態調査に乗り出す。広告宣伝車を巡っては近年、風俗関係の広告を表示した車両などが繰り返し走行し、市民から騒音や広告内容への苦情が寄せられていた。市はこうした事態を問題視し、調査結果を踏まえて規制のあり方を検討する方針だ。
広告宣伝車は屋外広告の一種で、商品やイベントなどの宣伝に使われているが、一部の車両の派手な色や騒音、高収入をうたう性風俗の求人サイトの広告などが各地で問題となっている。
福岡市によると、市内に屋外広告物を設置する場合、10平方メートル以内の自家用の広告を除いて条例に基づく許可が必要だ。ただ、規制されるのは主に設置場所や安全性に関する事項で、広告内容に規制はない。また、道路運送車両法上の「使用の本拠」が市外の場合は市の条例の対象外となる。実際、福岡市には問題となっている広告宣伝車に関する許可申請は出ておらず、市は業者名や運行台数などを把握できないという。
https://mainichi.jp/articles/20250426/k00/00m/040/271000c