内閣官房副長官に元警察庁長官の栗生俊一氏が起用される理由
NEWS ONLINE 編集部 公開:2021-10-04(2021-10-04更新)
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飯田)内閣官房副長官。衆議院、参議院の両方から1人ずつ出るという政務担当の方がいますが、事務担当は杉田和博さんという方がずっと務めていました。
須田)9年間やっていたということですが、異例の長期就任であり、各省庁に安定した太いパイプを持っていることから任せたということです。政務担当の官房副長官は、衆参両院から1人ずつということですが、これは単純に官邸と議会、衆議院・参議院との連絡役という役割なのです。
飯田)官邸と議会の連絡役。
須田)ところが事務担当の官房副長官というのは、まったく状況が違って、官僚機構のトップに位置するような、つまり官僚のなかでいちばん偉い人なのです。なぜ栗生さんがそうなったのかと言うと、警察庁の官房長という、他省庁、特に財務省や国会との調整役を務めたということで大きく評価された人なのです。警察絡みの法律は微妙なものが多いので、その辺をうまく調節しながら進めて行ったということが評価されたのでしょう。