米下院議員 スティーブ・ベネット氏「タコのことを考える仲間のみんなに、この法案の是非を問いたいと思います」
先月末、タコの養殖を禁止する法案が賛成多数で可決。日本時間28日、知事が署名し、カリフォルニア州でタコの養殖が禁止されることになりました。
街の人は──
「持続可能でないなら、養殖はよくない」「養殖の全面禁止がいい案だとは思いません」
すでにワシントン州はタコの養殖を禁止。影響力のあるカリフォルニア州での成立を受け、今後さらに他の州にも広がりそうです。
法律レベルでのタコの養殖禁止。背景には、動物福祉の考え方がありました。
法案を提出した米下院議員 スティーブ・ベネット氏「もともと群れる習性のないタコを捕らえて繁殖させようとするのは不適切だし、動物虐待とさえ言えるでしょう」
養殖禁止を支持する科学者は──
マイアミ大学 ジェニファー・ジャクエット教授「タコは記憶力が良く、人を見分けることもできます」
知能が高く、人と気持ちを通わせることもあるというタコ。
ジャクエット教授「豚や牛、鶏など、大量生産される動物にも知性はあります。しかし、これらの家畜にはすでに巨大な産業システムがある。タコの養殖については、世界的な産業になる前に介入できる今こそがまたとないチャンスなんです」
タコの養殖をめぐるアメリカでの動き。私たちの食について考えるきっかけにもなりそうです。
(おわり)