自民総裁選 石破新総裁で円高進む 146円台から一時 142円台に
2024年9月27日 16時25分 NHK
27日の東京外国為替市場は、自民党総裁選挙の結果を受けて円高が急速に進みました。
日銀の利上げに対して慎重な発言をしていた高市氏が石破氏とともに決選投票に進んだことで一時円安が進みましたが、石破氏が新しい総裁に選ばれると円相場はそれまでとは反対に一気に円高方向に進んでいます。
27日の東京外国為替市場は、海外市場の流れを引き継ぎ朝方は1ドル=145円前後で取り引きされていました。
午後に入って自民党総裁選挙の投票が行われ、高市氏が石破氏とともに決選投票に進むと円売りの動きが急速に広がり、1ドル=146円台半ばまで円安ドル高が進む場面もありました。
市場関係者からは、総裁選の期間中、高市氏が日銀の利上げに対して慎重な発言をしていたことを受けて、金利は当面上昇しないと見込んだ円売りの動きが膨らんだのではないかという指摘が出ています。
その後、石破氏が新しい総裁に選ばれると、それまでとは反対に円を買い戻す動きが強まり、円相場は1ドル=143円台へと一気に3円以上、円高が進みました。
その後も円を買い戻す動きが続き、一時、1ドル=142円台まで円高が進むなど短時間で荒い値動きとなりました。
市場関係者は「新しい総裁に石破氏が選ばれ、それまでの円安方向から一気に円高方向に巻き戻したかたちだ。石破氏が今後、財政・金融政策や金融所得への課税などについて具体的にどのような考え方を打ち出すかが次の注目点となっている」と話しています。
一方、東京株式市場では午後3時に取り引きが終わりましたが、この時間も取り引きが行われている日経平均の先物取引では大幅に値下がりしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240927/k10014593851000.html