円乱高下、石破氏勝利で143円台=東京株、3万9000円台回復
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27日の東京外国為替市場で円相場が乱高下した。自民党総裁選で石破茂元幹事長が勝利すると、わずか数分で1ドル=146円台から143円台に急伸。日銀の利上げに批判的な高市早苗経済安全保障担当相が敗れたことで、「今後の金融正常化が意識された」(国内銀行)といい、日米金利差の縮小を見込んだ円買い・ドル売りの動きが広がった。開票作業が始まった時点では145円台で推移していたが、1回目の投票で高市氏の優勢が伝わると146円台まで下落していた。
午後4時現在は143円15~17銭と、前日比1円87銭の大幅な円高・ドル安。その後、142円台に上昇する場面もあった。
東京株式市場では、円相場の下落を背景に輸出関連株や大型半導体株などが買われ、日経平均株価の終値は前日比903円93銭高の3万9829円56銭。約2カ月ぶりに3万9000円台を回復した。中国が今週、金融緩和など大規模な景気刺激策を相次いで打ち出したことも、投資家心理を上向かせた。
[時事通信社]