勝率を高める運用を行う
投資は損が出る可能性がある……といっても、実際に損失を許容できる人は少なくないでしょう。しかし、3つの鉄則を守れば投資で損をしない確率が高まることが知られています。3つの鉄則とは「長期・分散・積立」の3つで構成されます。
1.長期投資:過去の大幅下落「リーマンショック」を振り返ると…
投資の成績を振り返るとき、ある年のパフォーマンスだけを振り返ると、資産が減少していることがしばしばあります。
たとえば、ある年に5%の利益がでていたとしても、その翌年には10%の損失が発生する、といった事象は珍しいことではありません。しかし、下落局面を経験しても粘り強く投資を続けていれば、高い確率で利益がでることは歴史が証明しています。
2008年に起きたリーマンショックでは、多くの株式が下落しましたが、その後は元の値を回復し、現在では下落前よりも高い株価がついている銘柄は少なくありません。 実際、米国を代表する株価指数であるS&P500;は、リーマンショック時に約45%下落しました。その後約3年間で株価は回復し、現在ではリーマンショック時の約3.3倍の価格となっています。
長期的な目線をもって運用を続けることが、資産を増やすうえで重要になります。
2.分散投資:S&P500;が人気だが…
投資を行う対象となる金融商品は、株式のほかにも債券や不動産(REIT)、金などさまざまな種類が存在します。異なる種類の金融商品を持つことは、資産を下落相場から守るうえで重要な戦略となります。
仮に、ある国で戦争が起きた場合、その国の株式は下落する可能性が高いです。一方で、戦争が起きたときには安全資産とされる金の価値が上昇しやすくなります。金と株式を保有することで、株式だけを持っていた場合よりも資産の減少を抑える効果が期待できます。
「新NISAの枠内で購入できる投資信託」と一言でいっても、実際に投資対象となる金融商品はさまざまな種類があります。新NISAでは、時価総額が高いS&P500;が人気ですが、S&P500;などの株式指数に連動した投資信託が、株式のみを投資対象としているのに対して、「バランス型」と呼ばれる投資信託は株式以外にも、債券や不動産(REIT)、金なども投資対象としています。
購入を検討している投資信託がなにを投資対象としている商品であるのか、よく調べてから投資を行うことが重要になります。
https://web.archive.org/web/20240923221606/https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/gentosha_go/bizskills/gentosha_go-article63296