五輪＝豪選手団からコロナ陽性者、仏政府「大きなリスクない」
［パリ ２３日 ロイター］ - フランス政府は２３日、パリ五輪に参加するオーストラリア代表選手団から新型コロナウイルス陽性者が出たものの、クラスター（集団感染）のリスクは低いとの見解を示した。
新型コロナウイルスのパンデミック（世界的大流行）を受け、前回の東京大会は２０２０年から２１年に１年延期され、ほぼ無観客で行われた。２６日に開幕するパリ五輪はコロナ禍を乗り越えての大会となるが、豪代表の水球選手１人が新型コロナウイルス検査で陽性反応を示し、隔離された。
オーストラリアのパリ五輪選手団長を務めるアンナ・メアーズ氏は記者会見で「私たちは新型コロナウイルスをインフルエンザのような他の感染症と同様に扱っている。東京大会とは異なる」とコメント。当該選手のチームメートはマスクを着用し、ソーシャルディスタンス（社会的距離）の手順に従うとした。
なお、オーストラリア・オリンピック委員会によると、同国代表では濃厚接触者の選手１人も陽性反応を示したが、他に陽性診断を受けた選手はいないという。
フランス政府と世界保健機関（ＷＨＯ）は、フランス国内での新型コロナウイルス感染者の増加はわずかであると発表。フレデリック・バルトー仏保健相はラジオ局フランス・アンフォに対し、「クラスターの大きなリスクはない。新型コロナウイルスの感染者はいるが、２０２０年、２１年、２２年のような状況にはほど遠い」と述べ、感染者数がまだ少ないため、マスク着用の義務はないとも話した。
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7/24(水) 12:02配信 ロイター