茨城県東海村舟石川の村道沿いに「あへん法」で栽培が禁止されているアツミゲシが咲いているのを、
同村の保育園児、大曽根諒ちゃん(5)が見つけた。草花が大好きで、車窓から見ただけで瞬時に判別。
「危険な花が身近に咲いていてびっくりした」と話した。県ひたちなか保健所職員が13日までに全て抜き取った。
アツミゲシは地中海沿岸原産。麻薬の原料となるモルヒネを含有しているため、同法で栽培などが禁止されている。
父親の泰人さん(36)によると、諒ちゃんは保育園帰りの今月8日午後6時ごろ、泰人さん運転の車から
外を見ていた際、沿道に咲く薄紫色の花を発見。瞬時に「アツミゲシだ」と叫んだ。
諒ちゃんは「図鑑を見て覚えていたので、すぐに分かった」と話した。
泰人さんは「走行中の車内から一瞬で見つけるとは」と驚いた様子で語った。
諒ちゃんは、泰人さんと散歩するたびに見かけた植物を図鑑で調べる大の草花好き。
中でも、ヒガンバナなど毒を持つ植物が咲かせる花に興味があるという。
県薬務課によると、アツミゲシは村道沿い一帯に83本生えており、連絡を受けて10日夕方に抜き取った。
県は昨年1年間で、133カ所で計9675本の違法なケシを確認。違法でないケシと見分けることは難しいため、
同課は「違和感や怪しいと思ったら最寄りの保健所へ連絡してほしい」と呼びかけている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b596c3397c1ac7836b8cc1cba150ff1b8ffb14e3