「普通の人じゃん」
だが、そんな彼らの「共感」も、裁判とともに「失望」に変わり始めた。
〈加藤さんは偉大な革命家〉
そんな書き込みが並ぶ掲示板は、ネットで知り合った女性と遊んだり、
月1回のペースで風俗通いしたりしていたことが明らかになると、
こんな書き込みが散見されるようになった。
〈もう誰も革命家とは呼ばないな/結構遊んでるじゃないか〉
加藤被告の裁判に10回足を運んだ千葉県の無職の女性(28)も、
加藤被告に裏切られたと感じる一人だ。裁判があることは
インターネットの巨大掲示板サイト「2ちゃんねる」上の
「加藤智大を今すぐ抱きしめてやりたい」というスレッドで知り、
本人を直接見てみたいと思った。
〈どうしてみんなが俺を無視するのか真剣に考えてみる/不細工だから/終了〉
〈彼女がいない、ただこの一点で人生崩壊〉
そんな加藤被告の書き込みに感じるものがあったからだ。
初めて見たとき、こう思った。
普通の人じゃん」