大念仏寺
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良忍上人の融通念佛の妙旨は、少しずつ京の市中に拡がりつつありました。
鞍馬寺毘沙門天王の勧めのお告げもあって、上人は7年間の沈黙のあと初めて天治元年(1124年)禁裏に入朝されます。
御座所には御簾が張り巡らされ、御簾の下からお衣装の裾が見えています。
良忍上人の念佛と法話をひそかに聴聞していた女院は感銘を受けて融通念佛勧進の「名帳」に記載され、涼やかな声で良忍上人の念佛に唱和されました。
やがて鳥羽上皇も良忍上人の念佛勧進にいたく感動され、自らも「名帳」に署名されます。
そして、鳥羽上皇と皇后待賢門院はともに、融通念仏会に入会されることになりました。