世界各国でも論文数は急増していて、中国はおよそ6万本増えています。
今回の調査では論文がどこの国で引用されているか初めて分析がされました。
その結果、中国は他の主要国と比べて国内の論文を引用する割合が高く、アメリカで引用された割合をみると、日本や韓国よりも低くなったということです。
ただ、NatureやScienceなど特定の雑誌では、中国のシェア率が増加しています。
文科省は論文の注目度は多様な観点で見ることが必要としています。
研究開発費や研究者の数では日本がアメリカや中国に次いで3位を維持しましたが、他の国と比べると伸びが悪く、高い専門性を持ち、研究の担い手となる博士号取得者の数は減少傾向です。
文科省は日本の研究力が低下しているわけではないとしています。
そのうえで、働き方改革などにより、研究時間の確保が難しくなっていることや教育の一環で研究をする場合が多くみられるなど海外と比べてチーム構成の違いなどが順位に影響していると分析しています。
研究活動の分野で日本の存在感がさらに低下することが危惧されています。
(おわり)