1. 広告枠剥奪の問題
TK社は、Jim氏から広告代金のドル建ての送金額の増加を幾度も求められておりましたが、5ch.net の PV の減少や市況の悪化、円安によりマージンを得ることができない状況が長期に渡って続いておりました。
また最近では浪人の大幅な値上げや、専用ブラウザの広告枠の増量も求められておりました。
このような状況下でしたが、2023年6月8日にJim氏からは事前の相談もなく、TK社が管理していた 5ch.net の広告枠がすべて撤去され、Jim氏の息子であるRonald氏が経営する会社、Synic社の管理する広告に差し替えられるという出来事が起きました。
さらに、TK社との関係を終了するとの通達がJim氏からあり、ビジネス上の信頼関係が完全に崩れる事態となりました。
2. 商標権侵害裁判の敗訴
5ch.net の前身である 2ch.net は、Jim氏が正当な権利を持って運営しているとの説明を受け、弊社はビジネス関係を構築いたしました。
しかし、「2ch」の商標権者である西村氏と、Jim氏の商標権の侵害を巡る裁判において、2023年1月26日に知財高裁は乗っ取り行為があったとの判断を下しました(詳細はリンクをご参照ください)。
上告中であり、確定判決ではございませんが、5ch.net の運営の正当性に疑義が生じている状況です。
3. 8kun サービスとの共存
Jim氏が構築中のデータセンターにおいて、8kun(前8chan)という名称の、Qアノンと呼ばれる過激派が集まる海外掲示板サービスを、5ch.net と同じデータセンターで管理、運営する予定との話を受けておりました。
なお2021年1月6日の米連邦議会議事堂襲撃を扇動した「Q」が Watkins 親子であることがドキュメンタリー「Qアノンの正体 / Q: Into the Storm」で明らかにされています。
8kunの存在が 5ch.net のシステムの安定化や広告に影響を与え、大きな問題が生じると懸念しておりました。
上記のような状況から、弊社およびTK社はLoki社とビジネス関係を解消することを決定しました。