ネッシー、ツチノコ、幽霊等々、ミステリアスな存在は人間を魅了するものだ。その中の1つがUFOであり宇宙人だろう。
特にUFO(未確認飛行物体)は目撃情報が多いにもかかわらず、宇宙人の存在や交信の事実を科学的に証明できずにいる。
しかしPopular Science(Popsci)が興味深い研究について伝えている。今年3月20日に発行された学術誌
『Publications of the Astronomical Society of the Pacific』に、カリフォルニア大学の研究チームによる論文が掲載された。
研究たちは、今後100年以内に地球からのシグナルを受信可能な星のリストを作成。エイリアン(地球外知的生命体)文明が
宇宙空間内にもし存在するのであれば、早ければ2029年に返信メッセージが地球に届く可能性があることを発見した。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校エンジニアリング学部の学生であり、この論文の筆頭著者のレイリー・デリック氏は、
「この研究により、地球外知的生命体探査(SETI)の研究者たちは(今後)より狭い範囲の星に焦点を当てることが可能になる」と語っている。
「早ければ2029年に返信メッセージが届く」と結論付けた理論についてPopular ScienceやDaily Mail等の多数のメディアが解説しているが、下記に内容を短くまとめてみる。
NASAはDSN(ディープ・スペース・ネットワーク、宇宙通信用に設計された巨大アンテナ)から各宇宙探査機に向け、強力な信号を送っている。
この研究では宇宙探査機ボイジャー1号、ボイジャー2号、パイオニア10号、パイオニア11号、ニュー・ホライズンズに送られた信号を分析した。
DSNからの信号は、ターゲットとなる探査機に到達したところで消えるわけではない。到達後も星間空間を進み、最終的には他の星に到達する。
しかし無線通信のような電磁波や光は、それほど速く移動することはできない。研究者たちはこの法則を利用。DSNの信号がどう広がるのかをマッピングし、
エイリアンが信号を受信し応答した場合、そのメッセージが地球に到達するまでにかかる時間を計算した。
パイオニア10号に送られた信号は、2002年に約27光年離れた白色矮星に到達している。この信号をキャッチしたエイリアンが
何らかメッセージを地球に送ろうとした場合、早ければ2019年(これより早いことはない)に地球に到達する、と計算しているのだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/82c3865f5e21c0eeb0991425450e82d87f764f0d