沖縄署襲撃を宣言して物を投げあおる 当時19歳の男に有罪判決「首謀者に次ぐ役割」
昨年1月に沖縄署を多数の若者が取り囲み、一部が投石などをした事件で、暴力行為等処罰法違反(集団的器物損壊)の罪に問われた当時19歳の元特定少年で建築作業員の男(20)=宜野湾市=の判決公判が9日、那覇地裁であった。小野裕信裁判官は懲役1年6月、執行猶予4年(求刑懲役1年6月)を言い渡した。
小野裁判官は行為全体を「暴動ともいうべき誠に粗暴なもの」と非難。被告が群衆を前に襲撃開始を宣言し、自身も物を投げて周囲をあおったとし「現場の指揮者、仕切り役という首謀者に次ぐ重要な役割を果たした」と判断した。
先輩である首謀者から人を介して襲撃の仕切りを依頼され、恐れて加担したとの主張に対し、積極的に関与しない方策もできたと指摘。「刹那的、享楽的に被害拡大させたとの厳しい非難を免れない。(弁護側が求めた)罰金刑を選択する余地はない」と述べた。
騒動は昨年1月27日未明、沖縄署の男性巡査(当時)がバイクを運転中の高校生に警棒をぶつけた失明事件が発端。巡査は同年11月、特別公務員暴行陵虐致傷容疑で書類送検された。
https://news.yahoo.co.jp/articles/845705ab271d29021596eb807a3cb335c2f99f20
5/10(水) 8:56配信 沖縄タイムス