衆院補選の最中…山口県下関市が旧統一教会の「聖地」か否かで場外論争勃発
山口県下関市が旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の「聖地」なのかどうかをめぐって、ネット上で論争が起きている。
コトの発端は、立憲民主党の原口一博衆院議員(63)が17日に更新した自身のツイッターで、山口県下関市や長門市など、現在補選が行われている衆議院山口4区を「#統一教会の聖地」と表現したことに対し、ネット上で怒りの声が広がったことだ。
原口氏は同選挙区に立候補している元参議院議員の有田芳生氏(71)が選挙演説中に発したとされる「聖地」発言を伝える立憲のツイートを引用したらしい。SNSでは、《市民としてはらわたが煮えくり返る》《下関はそんな場所ではない》などと批判の声が続出しているのだが、一方では《なんで?関係団体がそう言っているじゃん》《ネット上で記事がみられるよ》などと、原口氏の投稿に肯定的な見方も少なくない。
検索すると、2021年3月31日付で、〈統一運動情報 方大陸会長が文鮮明総裁を力強く証しする~日臨節80周年記念大会〉と題した写真付きの記事がすぐに見つかる。内容は、旧統一教会創設者の文鮮明氏が1941年4月1日に初来日した際、山口県下関市だったことにちなんで開かれた「日臨節80周年記念大会」が同市で開催されたことを紹介するものだ。
配信元は「光言社」(東京)という出版社で、会社案内には〈文鮮明師が解明した「統一原理」を体系化して解説した書籍『原理講論』日本語版の発刊(1967年10月2日)を起点として、1968年4月5日、光言社は設立されました〉とある。
そして記事にはこうだ。
〈方相逸大陸会長は講演で、自身の韓日祝福結婚の体験を交えながら、力強く文総裁の業績を証ししました。方会長は最後に「山口の下関は聖地と同等の場所です」と祝祷をささげ、参加者にとって感慨深い日臨節80周年記念大会となりました〉
この記事を読めば、原口氏擁護派の意見も理解できるだろう。いずれにしても、民主主義の根幹をなす国政選挙の最中に、無意味な場外論争はいかがなものか。
https://news.yahoo.co.jp/articles/07179399cbdbada3d289e66673a27fb973f05cff
4/19(水) 18:12配信 日刊ゲンダイDIGITAL