第1回
「日本会議」は政権を牛耳る黒幕なのか?
菅野 完/古谷 経衡 2017.02.08
https://web.archive.org/web/20170210062432/http://www.gentosha.jp/articles/-/7206
日本会議もチャンネル桜も、ふつうの人から見れば同じ「右の人たち」でしょうから(笑)。アマゾンの原生林で発見された新種のイモリやカエルみたいなものです。研究者にとっては驚きの新種でも、ふつうの人にとっては同じイモリやカエルにしか見えない。
https://web.archive.org/web/20170209004412/http://www.gentosha.jp/articles/-/7206?page=3
古谷 僕がチャンネル桜で発言するようになったのは2010年頃からですが、当時は自営業で稼いでいたので、お金の問題ではなかったですね。
正直に告白すれば、承認欲求を満たせる自己表現の場を求めていたんだと思います。それは、たとえば東浩紀氏や宮台真司氏のところでもよかったのかもしれない。でも、彼らの書くものは自分にとっては難しく思えて、敷居が高かったんですよ。
チャンネル桜に集まった人々と何年かつきあってみて、僕が彼らを過大評価してたと思い知らされました。渡部昇一さん(上智大学名誉教授)や長谷川三千子さん(埼玉大学名誉教授)をはじめ、名の通った論客が顔を揃えているから、まともな集団だと思ってたんですよ。
でも実際にそこで仕事をしてみると、ファクトに基づいて議論するといった、メディアとして最低限の作法も身についていない。要するに「陰謀論」と「トンデモ」の巣窟なんです。偏差値61どころじゃない、言ってしまえば偏差値38だったんですよ。