米ウォルマートが店舗時給を17.50ドルに引き上げ 待遇改善に注力
世界最大の小売業者である米ウォルマートは、4つの新たな取り組みを通じて現場の労働者たちの不満を改善していきたいと考えている。
ウォルマートは来月から、従業員の賃金引き上げに向けた投資を始める予定だ。米国部門のジョン・ファーナー最高経営責任者(CEO)が従業員に宛てたメモによると、それには通常の年次昇給と初任給向け投資を組み合わせた賃上げなどが含まれる。
これにより、米国内の店舗での平均時給は17.50ドル(約2230円)超に上がる見込みだ。賃上げは3月2日の給与支払いから反映される。
現場労働者の生産性向上ツールを手がけるカナダのワークジャムからの委託でフォレスター・コンサルティングが最近実施した調査によると、小売業界の現場で働く労働者たちは不満を抱えており、自社の本部と切り離されていると感じているようだ。
こうしたなか、ファーナーは
オイル交換など車関連サービスを提供するオートケアセンター(ACC)の運営スタッフへの投資を継続する
授業料や経費を会社側が100%負担する教育支援プログラム「Live Better U」の対象学位などを拡大する
会社側が商用車免許の取得費用を肩代わりする「Associate-to-Driver」プログラムを、サプライチェーンの従業員だけでなく自社の従業員も利用できるようにする
ことも明らかにした。
ウォルマートは数年前、米国で最も働きたくない企業の一社に挙げられていた。活動家からは、同社の賃金は低く、多くの従業員が保険料を支払えない状態にあると批判された。
以下ソース
https://forbesjapan.com/articles/detail/60459
Sharon Edelson | Contributor | Forbes Japan
2023.01.29