真言……インド仏教最後の形態で、空海的にそれ以前の経典は熟しきっておらず「いまだ悟らざる迷いの仏の位」ということなので、そういう観点からは、大乗仏教の到達点を現代に伝える教団と言える
>天台……そもそも顕教の教団で、法華経という初期大乗を読む教団だったのが、空海の真似をして密教を丸ごと取り入れたところは、上記の点からすると、判断力もあり労力も投入していると言えるが、法華経など他ものがくっついていて、そっちに力が分散しているのと、あくまで後追いの密教教団なので次点
>浄土……「南無阿弥陀仏」と唱えれば来世は西方浄土、これを庶民に広めた功績は大きいが、護摩供養の点が弱く、その辺は顕教教団だよね、ということで、新義真言の下位互換に過ぎず、葬式仏教で戒名もらったら古義真言も浄土教と同じなので、浄土教はこの位置で3番手
>禅……初期大乗の法華経などを読んで、座禅を組んで悟りを目指す、という点で、天台智顗の時代に先祖返りした教団で、実際、原始仏教に近いらしく、そういう教団があってもいいと思うが、普通の人に悟りが開けるわけない、と自分は思いますので、大乗仏教要素はあるものの、上座部の阿含経チックに戻った教団なのかな、と見ている