それでは刑法第63回目の講義を開始しますよろしくお願いいたします。では303ページの判例を見ていきましょうか。これ両方Bランクで結構ですが、まずは1個目の判例です。甲は、この後アンダーラインしていきます。衆議院大蔵委員会で審査中であった石油ガス税法案に関し、衆議院議員のアンダーラインBに対し右法案が廃案になるか、または甲らハイヤータクシー業者に有利に修正されるように、アンダーライン表決に当たって、自らその旨の意思を表明するとともに、衆議院大蔵委員会委員を含め他の議員に対して説得勧誘することを依頼。してアンダーラインそれぞれに現金100万円を供与したと。Bはいずれも当時衆議院のアンダーライン、運輸委員会委員であって、同大蔵委員会委員ではなかった。という事案です。甲が贈賄で起訴されたっていうケースになりますこれね。今回利益と対価関係のあるABの職務仕事何を頼んだかっていうと、3行目の真ん中に書いてあるように、表決に当たって、自らその旨の意思を表明する。ということです。ええ。表決賛成か反対かということで、その際にですね、その旨の意思を表明すると、ともに衆議院大蔵委員会委員を含む他の議員に対して説得勧誘すると、この2点について金品が渡されてるわけですね100万円ね。これらがこの意思を表明するとか説得勧誘すると、これらが職務に当たるのかということが問題です。決定要旨行っていただいて、8行目の右端かな。衆議院のところからマークしましょう。衆議院議員として、法律案の発議審議表決等をなす職務に従事していたAB。であります。これ衆議院議員ABなわけですね。わけでありますから13行目の真ん中に飛んでいただいて、AとBいずれもが当時衆議院のマークします運輸委員会で委員であって、同大蔵委員会委員でなかったとはいえ、右金員の供与はマークします衆議院議員たるBの職務に関してなされた賄賂の供与。と言えようということではっきりとは書いてないんだけれども、一般的職務権限に当たるといったのか密接関連行為に当たるといったのかっていうのはちょっとわかりにくいところではありますよね。どっちとも取れるのかもしれませんけれどもね。ただ具体的職務権限ではないってのはなんとなくわかるでしょう。大蔵委員会で審議中の法案でありますから、この人たち大蔵委員じゃないからね、運輸委員会でありますから。ということでいずれかわかりませんが職務に関しの要件を満たすということです。あとはその下行っていただいてこっちは密接関連行為ということで明白に明確に言っているものです。事案行きます。国立の医科歯科大学教授であり、大学設置審議会の委員および私学専門委員会の委員であったアンダーライン甲は、A歯科大学の設置準備を進めていたBらにアンダーライン各委員予定資格教員予定者の適否を右専門委員会における審査基準に従ってあらかじめ判定。して、②アンダーライン専門委員会の中間的審査結果をその正式通知前に知らせた行為。この二つの行為に関連して、謝礼としてねアンダーラインBらから現金150万円等の供与を受けた。というケースです。この①と②の行為が賄賂の対価となる行為なんだけれども、これらが12の行為が職務に関しに当たるのかということが問題です。決定要旨、行っていただいて冒頭マークしましょう。甲は、文部大臣の任命により同大臣の諮問に応じてマークします。大学の設置の認可等に関する事項を調査審議する大学設置審議会の委員をし、同時に歯科大学の専門課程におけるマークします。教員の資格等を審査する同審議会内の歯学専門委員会の委員をしていたところ、歯科大学設置の認可申請をしていた関係者に