「くっつかないフライパン」なのにくっついちゃう原因は「熱毛管対流」だった!
「熱毛管対流」ってなんだろう?
熱毛管対流、ってなんか、ちょっといい響きですよね。今度またフライパンが焦げついちゃっても、「なんなのよ、熱毛管対流!」ってそれっぽい単語で愚痴ってみると、ちょっとカッコいいかも。あとは、その言葉の意味をもう少ししっかり理解しておくと、もっとスッキリするはず。
流体力学と熱物理学の専門家であるフェドルチェンコ氏とフルビー氏は、2種の「くっつかないフライパン」でテストを行ないました。ひとつはセラミック粒子でコーティングされたもので、もうひとつはテフロン加工されたもの。そしてフライパンの表面には薄くひまわり油を敷きます。あとは書画カメラ(資料など主に平面の被写体を撮影するためのカメラ)を使って、鍋が加熱された際の「ドライスポット(乾燥した斑点)」の形成および成長速度を測定しました。
科学者チームは、鍋が下から温められると、油のフィルム全体に温度勾配が現れることに気づきました。すると、表面張力の勾配が生じます。表面張力の高い液体は、低い液体に比べて周囲の液体を引き込む力があるため、油がフライパンの中心から外側へと流れます(動画はこちらの記事からご覧いただけます)。
これこそまさに、熱毛管対流の動きです。つまり熱毛管対流とは、表面張力勾配によって液体(この場合は油)が外側に移動する現象。これがフライパンの中で起きることにより、食品がその中心にくっつきやすくなるわけです。言い換えれば、「ひまわり油の薄いフィルムに、ドライスポットが形成された」結果ということで。
全文はソースで
https://news.livedoor.com/article/detail/22633695/
2022年8月6日 20時0分 ギズモード・ジャパン