Jリーグ公式noteにて「スポーツ現場におけるハラスメントとの決別宣言」という記事がアップされたのは1月18日20時3分のことであった。執筆者はJリーグの佐伯夕利子常勤理事である。
9000字を超える長文だったが、何度もうなずきながら一気に読んでしまった。このタイミングで書かれたのは、昨年末に相次いだパワーハラスメントの懲罰決定(12月24日に東京ヴェルディ、30日にサガン鳥栖)を受けてのものである。
この記事に、私は2つの点で興味を抱いた。まずnoteという、一般にもなじみ深いプラットフォームが用いられたこと。そして発信者が、佐伯理事だったこと。スペインでの長い指導経験を持つ彼女だからこそ、日本の指導現場でのハラスメントを「人権侵害」と断じることができた。その事実を、われわれは噛みしめるべきである。
普段は自宅のあるビジャレアルから、オンラインでのミーティングに参加し続けている佐伯理事。残り少なくなった任期を日本で全うするべく、1年ぶりに帰国して、自主隔離中というタイミングで話を聞くことができた。Jリーグとして「ハラスメントとの決別」を宣言するに至った背景について、さっそく彼女自身の言葉で語っていただくことにしよう。
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https://number.bunshun.jp/articles/-/852088