大阪市にある私立高校で、生徒から大麻を没収したあと、副校長と教諭が学校内に隠していたとして書類送検されました。警察の調べに対し、副校長は「公表されれば学校の評判が下がり、多大な影響が出ると思った」と話しているということです。
書類送検されたのは、大阪 天王寺区にある「興國高校」の70歳の男性の副校長と45歳の生徒指導部長だった男性教諭です。
警察によりますと、生徒が持っていた、大麻を液体状に加工した大麻リキッド1本を没収したあと、2人は去年12月下旬までのおよそ2か月半にわたって学校内に隠していたとして、証拠隠滅と大麻取締法違反の疑いが持たれています。
副校長の指示で、当初は生徒指導室に隠し、その後、副校長室に移していたということです。
この高校では、これまでに10人余りの生徒が警察に対し、大麻を吸ったことがあると話し、このうち5人が検挙されていて、生徒への聞き取りがきっかけで、今回の事件が発覚したということです。
警察の調べに対し、副校長は「公表されれば学校の評判が下がり、多大な影響が出ると思った」と話し、男性教諭は「通報しなければならないと思ったが、いち組織人として、勝手な行動ができなかった」と話しているということです。
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