顔画像を合成するAI(人工知能)の技術は驚くべき進歩を遂げており、それがこの世に実在しない人物の顔であるとは思えないほどのリアルさだ。
もはや完全に”無気味の谷”を越えたと言えるだろう。それどころか、最新の研究によるとAIが生成した顔は、生身の人間よりも信頼できると感じられるという。
本物の人間の顔とAIが生成した顔の区別がつかず、AI画像の方が信頼感を持たれるという今回の結果を受け、それが悪用されないよう、ガイドラインを定める必要があると、研究者は警鐘を鳴らしている。
本物の人間の顔とAIが生成した顔を見分けられるかを調査 英ランカスター大学のソフィー・ナイチンゲール博士と米カリフォルニア大学バークレー校のハニー・ファリド教授らの研究グループは、 Nvidia社が開発した顔合成AI「StyleGAN2」で生成した顔画像をどのくらい識別できるのか実験した。
実験では、300人以上の参加者に800枚の画像から選んだ128枚の顔を見せ、本物の顔写真と合成画像を区別してもらった。
その結果、正解率は45%だった。つまり、参加者が正しく回答したとしても、偶然正解だったに過ぎず、ほぼ見分けられていないのだ。
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