スイス出身のデイヴィッド・ムゼーさんは12年前、22歳の時にスポーツ中の事故で深刻な脊髄損傷を負った。医師からは、一生歩けないだろうと言われていた。
スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)の研究チームが開発した技術で、2017年に脊椎の周りに電子機器を埋め込んだ。脳から脚への信号を増幅するこのインプラントのおかげで、ムゼーさんは機器の電源をオンにしていれば1キロ先まで歩けるようになった。
ムゼーさんはそれ以来、筋力強化と歩行訓練のため、短時間ずつこの装置を使っている。さらに、電源を着けていない時でも自分の健康改善に大きく役立ってくれたおかげで、パートナーとの間に子供を授かれるほどの効果があったと話す。
BBCのパラブ・ゴーシュ科学担当編集委員が話を聞いた。
動画
https://www.bbc.com/japanese/video-60371841
別記事
脊髄損傷で下半身まひの男性、インプラントで歩行可能に=スイス研究
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-60301875
※以前にも、たぶん2018年に同じ男性の記事をねくもうに上げていたと思う。