昨年3月、ロシアの酪農家がウシにVRゴーグルを装着するという奇抜な実験を行いました。
目的は、VRを通して太陽の光が降り注ぐ雄大な牧草地を見せることでウシをリラックスさせ、質の高いミルクをより多く生産させることです。
そしてこのほど、この試みに関心を抱いたトルコの酪農家が同じ実験を開始しました。
さて、結果はどうなったでしょうか。
1日あたりのミルク量が5L増加
トルコ中央部・アクサライで牧畜業を営むイゼット・コチャック(Izzet Kocak)氏は、農場のウシの一部にVRヘッドセットを装着し、薄暗い搾乳室ではなく、日当たりの良い屋外にいると思い込ませ、ミルクの生産量が増えるかどうかを実験しました。
同国のニュースサイト「Anadolu Ajansi」の取材に対し、コチャック氏はこう話しています。
「トルコでは現在、飼料価格が高騰しているため、より多くのミルクを生産するための代替方法を探さなければなりません。
特に冬場はウシを室内に閉じ込める時間が長くなるので、VRを使って外にいると錯覚させれば、ウシが多幸感を抱き、より多くのミルクを生産してくれるだろうと考えました」
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https://nazology.net/archives/103120