羽幌の新成人15人が感染 飲食店でクラスター
道は13日、留萌管内羽幌町内の飲食店で会食した10~20代の15人が新型コロナウイルスに感染するクラスター(感染者集団)が発生したと発表した。いずれも新成人で、成人式の前祝いとして8日に開いた会食に参加していた。小樽市も13日、成人式前後の8~10日の会食に参加した複数グループの計16人が感染したと発表した。クラスターに発展する可能性があるグループもあるという。両市町の新成人の感染者はいずれも軽症か無症状。
道によると、羽幌町の会食には新成人38人が参加し、多くが飲食店やスナックを巡り、マスクなしで会話する場面もあった。
小樽市によると、感染した新成人16人は複数グループに分かれて計10店舗余りで会食し、マスクを着用していない参加者もいた。会食規模は最大30人程度で、一つの店に複数グループの計50人近くが集まった例もあり、夕方から翌朝5時ごろまで店を変えながら長時間飲食した例も確認された。
市保健所は「感染者の中には新変異株オミクロン株の人もいるかもしれない。急速に感染が広がる懸念がある」とし、多人数の会食に参加した新成人や飲食店関係者は保健所に相談し、必要に応じて検査するよう呼び掛けている。
一方、道内では13日、328人の感染者が確認された。10万人当たりの患者数は全道で22・4人となり、道が対策の水準をレベル1から2に引き上げる目安の20人を上回った。直近1週間の10万人当たりの新規感染者数は20・9人で、前日に続きレベル2相当(15人以上)の水準となった。
道はまた、羽幌町のほか、渡島管内松前町の飲食を伴う会合で参加者6人が感染するクラスターが発生したと発表した。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/633102