空気中から採取したDNAの解析により、さまざまな動物の種類を特定することに成功した――。そんな研究結果が生物学誌に発表された。ここで使われている画期的な新技術は、絶滅危惧動物や生態系の調査や保護のあり方を一変させる可能性がある。
研究を実施したのはそれぞれ独立して活動する2チームで、一方はデンマーク、もう一方は英国およびカナダに拠点を置く。デンマークのコペンハーゲン動物園と英国のハマートン動物園でサンプルを採取し、空気中のDNAからさまざまな動物の種類を割り出すことが可能か試した。
人間を含むすべての生物は、排せつや出血、脱皮、毛の生え替わりの際にeDNA(環境DNA)と呼ばれる遺伝物質を放出する。近年では英国のホクオウクシイモリなど、特定の水生動物の追跡を目的に水中のeDNAを解析する試みも進められている。
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https://www.cnn.co.jp/fringe/35181983.html