ボリビア政府は11日、ダビド・チョケウアンカ(David Choquehuanca)副大統領が新型コロナウイルスに感染したと明らかにした。同氏の感染は3度目。
チョケウアンカ氏の他に外相、国防相、開発企画相、法務・制度的透明性相、教育相、官房長官も感染した。大統領府によると、全員が軽症で、自主隔離して在宅勤務を行っている。
全員がワクチンを接種していたが、チョケウアンカ氏は今月3日、中国医薬集団(シノファーム、Sinopharm)製ワクチンの1回目接種を受けたばかりだった。
チョケウアンカ氏は先月、それまでに新型ウイルスに2回感染したが、「伝統薬」で回復したと明かした。
同氏が属する先住民族アイマラ(Aymara)人の習わしに従い、ウコン、ショウガ、タマネギ、ニンニク、ハチミツを混ぜた伝統薬を毎朝飲んだり、ハチミツとレモンを一緒に食べたり、コカの葉と重曹を混ぜてかんだりしたという。
チョケウアンカ氏は、感染によって「自然な」方法で免疫を獲得したと主張した。先住民族の多くはワクチン接種を拒んでいる。
しかし、副大統領がワクチンを接種しないことは物議を醸し、同国が感染の第4波に見舞われる中、野党は国民に手本を示すよう求めた。これを受け、チョケウアンカ氏はワクチンを接種することになった。
人口約1200万人のボリビアでは、これまでに約68万6000人が新型ウイルスに感染、2万人近くが死亡した。
https://www.afpbb.com/articles/-/3384744