21年の英オークスを史上最大着差となる16馬身差Vを飾ったディープインパクト産駒スノーフォール(牝4、A・オブライエン)が死んだことが11日、分かった。
同日、英レーシングポスト電子版が報じている。同馬は骨盤に重傷を負い、回復が見込めないため、安楽死処分の措置がとられたという。
同馬を管理したA・オブライエン師は「私たちはすばらしい牝馬であるスノーフォールが、数週間前に深刻なけがを負っていたということを悲しみとともにお伝えします。獣医師とバリードイルにいる私たちのチームは最善を尽くしましたが、彼女の状態はこの数日間で深刻な悪化を見せ、私たちは彼女を眠らせるという悲しい決断をするしかありませんでした。
スタッフに食事を与えられ、小一時間後にそのスタッフが様子を見に戻った際は、馬房の中で脚が不自由になっていました。骨盤を負傷していましたが、どのようにしてけがをしたかは正確にはわかりません。彼女にできる限りのことはしましたが、だめでした。
競走馬としてはもちろん、将来の繁殖牝馬という観点からも、大きな損失です。彼女は最高級の馬でした」とコメントしている。
同馬は20年6月にデビュー。カラ競馬場で行われた3戦目の未勝利戦(1400メートル)で初勝利を飾ると、3歳初戦となった21年5月のG3ミュージドラSで重賞初制覇。
次戦の英オークスでは2着馬ミステリーエンジェルに16馬身差のレース史上最大着差をつけてG1初勝利を飾った。その後は愛オークス、ヨークシャーオークスとG1を連勝。
ヴェルメイユ賞2着、凱旋門賞6着に続いて、英チャンピオンズフィリーズ&メアS3着で3歳シーズンを終えていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cac41324e5bbfd401524da6ae22136ba741fdc57