ロシア軍の極東地域を管轄する東部軍管区が1月10日、北方領土と千島列島(クリール諸島)などで実弾射撃訓練を始めたことを明らかにしました。
訓練には1000人以上の軍人と約100部隊が参加。装甲車両と兵士を「仮想敵」として、ライフルやグレネードランチャー(擲弾発射器・てきだんはっしゃき)で攻撃するということです。訓練の40%は防毒マスクをつけたものになるとしています。
ロシア東部軍管区は1月8日に地対空ミサイル「S300V4」の発射訓練も実施していて、立て続けに軍事演習を公開しています。
ロシアにとって北方領土と千島列島は、太平洋に軍事展開しているアメリカと相対する「生命線」の要所で、連続で軍事演習を公開することで、アメリカをけん制すると同時に、領土交渉を抱える日本への揺さぶりを強めているものとみられます。
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