独誌の疑問「東京オリンピックを忘れた日本よ、もう次の大会に精を出すのか」 #1

1番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2022/01/08(土) 12:58:13.95 ID:6TjsTIel

開会まで市民の抗議が続き、期間中に新型コロナウイルスの感染が拡大した2021年の東京オリンピック。財政的にも大きな負債を残したにもかかわらず、政治家たちはもう次のオリンピック開催に向けて招致を進めていると、独誌が疑問を呈する──。

負の遺産を残した東京五輪

独誌「シュピーゲル」のヴィーラント・ワグナー記者は、2021年東京オリンピックを振り返り、政治家たちがすでに次の大会開催に向けて精を出していることに疑問を投げかける。

ワーグナー記者が疑念を抱くのは、東京大会が大きな負の遺産を残したにもかかわらず、札幌が2030年の冬季オリンピックの招致活動を進めていることだ。

2021年夏に「パンデミック中に開催された東京夏季オリンピック」は、「激しい論争を巻き起こし」、開催にあたって市民から反発を受けた。にもかかわらず、その日々は「ほとんど忘れ去られている」と述べる。

そして、「無観客のオリンピックが行われたことを思い出させる」のは、「廃墟のようになった建造物」だけと記す。

「『コンパクトな五輪』として発表され、コロナの影響で1年延期された東京オリンピック」では、そのメッセージとは裏腹に、多くの施設が新たに建設された。

これらの施設は、「維持するために莫大な税金が必要とされ」、「今後何十年にもわたって中央政府と首都の財源を圧迫する」ことになる。

「東京大会には約3兆円の費用がかかったと試算されている」が、この話題については、メディアでも「敬遠されている」のが現状だ。

さらに、「菅前首相は強硬に大会を実施し、パンデミックを深刻に受け止める必要はないという印象を与えた」。その結果、オリンピック期間中には「新型コロナウイルス感染が猛烈に急拡大した」。「病院のベッドが不足し、自宅で亡くなった人も多かった」ことから、国民への負担も非常に大きかったと言える。

それでも進める新たな五輪招致

そんな状況のなか、札幌市は2030年冬季五輪の候補地として名乗りを挙げた。

「11月末、秋元克広市長(65)はその招致計画を発表した」が、「IOC会長のトーマス・バッハが日本に札幌大会を約束したという噂もある」とワグナー記者は書く。「東京大会が1年延期され、苦労の末、大金を失ったことへの補償」だと囁かれているそうだ。

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